研究帖38

 

 

 

 


作者へのメッセージ
研究課題 研究所の最短経路

研究課題 研究所の最短経路

 

     

 

そよ風さん「は、博士っ、どうしましょう!!」

ナイス博士「すぐ警察に連絡するんだ!!おいこらっ、捕まえたぞ!!

謎の女「手を離しなさい!!エイヤーーー!!!!

ナイス博士うわーーーーーーーーーーーー!!ガチャガチャン!!...いてててて....!!」

そよ風さん「うわっ、博士!大丈夫ですか??」

ナイス博士「おいっ、何やってるんだ!!早く逃げて警察に電話しなさい!!」

そよ風さん「逃げるって、どこに逃げればいいんですか!!」

ナイス博士「トイレに入って中から鍵をかけるんだ!!」

そよ風さん「はいっ!サッ....ギイ..バシンッ..ガチャ!!もしもし!警察ですか!!」

謎の女「あっ!しまった!ゴンゴンゴン!!..ドアを開けなさい!!!」

そよ風さん「もしもし!大変です!!変な女の人が研究所に侵入したんです!!」

謎の女ゴンゴンゴン!!..無駄な抵抗は止めて、すぐ出てきなさい!!!」

そよ風さん「...ええっ、須狩と言う名前です....ええっ!何ですって!本当ですか??!!

謎の女ゴンゴン!..早く開けないと、逮捕しますよ!」

そよ風さんガチャ..ギイ..バシ..博士!」

ナイス博士「お、おい、出て来ちゃだめじゃないか!何やってるんだ!」

そよ風さん「..博士!この人、BB君の部下ですって!」

ナイス博士ええーー!何だって!!

謎の女「.....」

 

     

 

そよ風さん「ちょっと!これはどう言う事ですか!?」

ナイス博士「とにかく、事情を説明してください!」

女捜査官「すいません、分りました。全部話します。」

そよ風さん「あなたも、特別秘密捜査官なんですか?」

女捜査官「実はそうなんです。」

ナイス博士「それなら、そう言ってくれれば最初から協力したのに...!」

女捜査官「いや、私たちは、何があっても絶対身分を明かさず、秘密捜査をするのが 鉄則なんです。」

ナイス博士「それでわざわざ、にせ電話で私たちを居間におびき出して、研究室を調べ たんですね?」

女捜査官「そうです。すいません。この携帯は、録音した声を別な声に変える機能があるんです。」

そよ風さん「でも、BB君なんか、相当口が軽いですよ。」

女捜査官「そっ、そうなんです。だからいつも、私が苦労させられているんです!」

ナイス博士「ああ、そうですか。....それは大変でしょうね。」

そよ風さん「で、どうしてここに来たんですか?」

女捜査官「実は昨日の朝、行方不明の馬番場主任からメールが届いたんです。」

ナイス博士、そよ風さんメールですって!!

 

     

 

ナイス博士「どんなメールですか?」

女捜査官「”ナイス研究所の最短経路を調べてくれ。”と、書いて有りました。」

そよ風さん「へえ、どういう意味かしら?」

女捜査官「よく分りませんけど、とにかく私たちの事務所からここまでの最短ルートを探して、 途中に何かないか調べて、やっとここに着いたんです。」

ナイス博士「やっとここにって、さっき着いたって事ですか?!」

女捜査官「ええ、そっ、そうなんです!」

そよ風さん「じゃあ、昨日の朝からずっと歩いて、やっとさっき着いたんですか!!」

女捜査官「そっ、そうなんです。もうへとへとです...」

ナイス博士「それは大変だ!彼はいったい何を考えてるんだろう?」

女捜査官「わっ、わかりません!主任は、いつもこんな訳の分らないことばかりさせるんです ...ううっ..ウッウッ..ウワーーーーーーーーン

そよ風さん「まあっ、本当にかわいそう!疲れたでしょう、泣かないで...」

女捜査官「す、すいません、思わず取り乱してしまいました。....」

ナイス博士「とにかく、このベットでおやすみなさい。おなかがすいたでしょう。起きたら 何か作ってあげるから。...」

女捜査官「ご、ご親切にすいません、じゃ、お言葉に甘えて失礼します...」

 

   

 

そよ風さん「BB君ったら、ひどいわ!こんな事させるなんて!」

ナイス博士「そうだなあ、きっと彼の行方を必死で調べたんだろう。...でも...」

そよ風さん「でもって、何ですか!?」

ナイス博士「いや、メールには、”ナイス研究所の最短経路を調べてくれ。”って書いて あったんだろう?..」

そよ風さん「そう言ってたですけど?」

ナイス博士「普通、”ナイス研究所の最短経路”っていう言い方はしないんじゃないか?」

そよ風さん「えっ、ああ、そうですねえ、”ナイス研究所までの最短経路”って言いますね。」

ナイス博士「うん、あの書き方だと、ナイス研究所に最短経路があるって言う事に なるな。?..」

そよ風さん「ああーーなるほど、じゃ、ここに”最短経路”って言われる何かが有るって 事ですか?」

ナイス博士「うん、まあ、日本語としてそう解釈出来るだろう?」

そよ風さん「うーーーん、まあそうですけど、”最短経路”って何の意味かしら?」

ナイス博士「さあ、何だろう...うーーーーーん。」

そよ風さん「うーーーーん、最短経路....ん?

ナイス博士「ん?何か思いついたのかい?」

そよ風さん「ええ...、BB君は、”最短経路問題”について、話してた事があるんですよ。」

ナイス博士「”最短経路問題”?どんな事だい?」

そよ風さん「なんでも、ダイクストラと言う人が考えた、最短経路問題の解法って言うのが 有るらしいんです。」

ナイス博士「ああ、確か、たくさんの通過点の中から、出発点から到着点までの、一番短い経路 をさがす方法だろう?」

そよ風さん「ええ、で、彼によると、その解法を文章化すると、”最短経路を得るには、 出発点から到達点までの各通過点について、そこに至る距離の合計が最短となる通過点を得て、接続すれば 良い。”と言う事になるらしいんです。」

ナイス博士「ふーーん、そうなのか。で?」

そよ風さん「で、彼は、通過点を表すオブジェクトがうまく作れれば、上の文章をほとんどそのまま コード化出来るはずだって言ってたんです。」

ナイス博士「そうか。....まてよ?」

そよ風さん「なんですか?」

ナイス博士「もしかしたら、そのコードがパソ山さんに残ってるんじゃないか?」

そよ風さんああっ、そうか!!じゃ、さっそく探してみましょう!!」

 

続く。

 

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*上に書いた最短経路問題の解法は、BB君が考えた事ですから、間違っているかもしれません。

ご注意ください。(そよ風@ナイス研究所)

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