研究帖45

 

 

 

 


作者へのメッセージ
研究課題 8人の女王様の結婚相手

研究課題 8人の女王様の結婚相手

 

     

 

ナイス博士「しまった!!これで手がかりは何も無くなったぞ!」

そよ風さん「博士!前の研究帖は残ってないんですか!」

ナイス博士「無い!バックアップしてないんだ!!」

そよ風さん「うーーーーんっ博士ったら!あいかわらず頼りないわね!」

ナイス博士「うっ、まっ、まさかこんなことになるとは、予想がつかなかった...」

そよ風さん「もうっ、しょうがないわね!...どうしましょうか?!」

ナイス博士「そうだなあー.....」

二人は、ただ、呆然とするばかりだった。

 

     

 

それから、1週間が過ぎ去った...

そよ風さん「博士、その後、どうですか?」

ナイス博士「別に何も無い。須狩さんも、がっかりしていたな。」

そよ風さん「そうですか...ブラック博士が何のため研究帖を書き換えたか、やっと分りましたね。」

ナイス博士「うん、で、君のほうは、何か無かったかい?..」

そよ風さん「いや、何も無いんですが、実は、仕事で困った事が起きたんです。」

ナイス博士「へえっ、どんな事?」

そよ風さん「博士、オーナーの所の、8人の女王様の事、覚えてますか?」

ナイス博士「うん、あれから、仲良く働いているそうじゃないか。オーナーも喜んでいるだろう?」

そよ風さん「いやっ、それがまた、8人で大喧嘩を始めたんです!」

ナイス博士「何だ、またか。いったいどうしたんだ?」

そよ風さん「実は、そろそろ結婚相手を探そうと、8人で結婚相談所にいったんです。」

ナイス博士「そうか、彼女達も年頃だからな。いいじゃないか。」

そよ風さん「まあ、それはいいんですけどね、8人一緒に、同じ結婚相談所にいったんです。」

ナイス博士「ええっ..、何も同じ所に一緒に行かなくてもなあ...」

そよ風さん「そうでしょ!彼女達はなぜか、わざわざ問題が起きそうな事をするんです。」

ナイス博士「で、どうしたんだ?」

そよ風さん「で、良い相手が8人見つかったんですけど、...」

ナイス博士「で?」

そよ風さん「誰が誰と結婚するかで、..」

ナイス博士「取り合いになったんだな?」

そよ風さん「ええ、それで...」

ナイス博士「大喧嘩を始めた訳だ。」

そよ風さん「...ええ、本当に困ったもんですよ。また、ムチやロウソクを振り回して8人で暴れるんです。」

ナイス博士「困った人達だなあ。...」

 

 

   

須狩捜査官「今日は!」

ナイス博士「やあ、須狩さんか。何か手がかりは見つかったかい?」

須狩捜査官「いいえ、その後、主任からも何の連絡もないんです。」

そよ風さん「大丈夫かしら...」

須狩捜査官「そうねえ、まあ、潜入捜査中は、こういう事は当り前だから、大丈夫よ。 危険な時は必ず連絡が取れる方法が有るし。」

そよ風さん「まあ、それなら良いんだけど...」

 

       

 

須狩捜査官「ところで、その後、何か研究してるんですか?」

ナイス博士「うん、実はね、そよ風さんの所でちょっと問題が起きたんだ。」

須狩捜査官「へえ、どんな事ですか?」

ナイス博士「実は、こういう訳なんだ。」

須狩捜査官「ほうっ....まっ、初歩的な問題ね!」

そよ風さんしょっ、初歩的!..」

須狩捜査官「あらっ、ごめんなさい、言い間違えたわ。私達、基本情報技術者にとっては、 初歩的だと、こう言いたかったのよ。」

そよ風さん「あらっ、まあ、...」

須狩捜査官「まあ、あなた達二人とっては、ちょっと高度すぎるかもしれないわね...」

そよ風さん「ああ、そう言う事...」

須狩捜査官「何なら、時間を掛けて、あなた達にも分りやすいよう、丁寧に教えてあげても良いわよ..」

そよ風さん「ふーーん、じゃあ、これを御覧なさい!バシっ!!

 

   

 

須狩捜査官ああっ、こっこれは...

ナイス博士「基本情報技術者の、免許じゃないか!!」

そよ風さんはっはっはっはっはっ...

須狩捜査官「いっ、いつの間に..」

そよ風さん「仕事と研究の合間に、ちょっとだけ勉強して軽く受かったわ!!」

ナイス博士「やったじゃないか!!そよ風さん、さすがだ!」

須狩捜査官うっ!いやっ、でっ、でも、そよ風さんだけ免許があっても、博士がないんじゃ..」

ナイス博士「えっ..」

須狩捜査官「だって、そうじゃないですか、博士は所長なのに、資格が無いんじゃ、ちょっとねえ..」

ナイス博士「ああっ、なるほどねえ..」

須狩捜査官「これじゃちょっと、研究所として、問題あるんじゃないかしら...」

ナイス博士「うーーーん、一理あるな....じゃっ、これを見たまえ!バシッ!!

 

   

 

須狩捜査官ああっ、こっこれは...

そよ風さん「基本情報技術者の、免許じゃないですか!!」

ナイス博士はっはっはっはっはっ...

須狩捜査官「はっ、博士まで、いつの間に..」

ナイス博士「私も、仕事と研究の合間に、ひそかに勉強してたんだ。」

そよ風さん「さすがですねっ!!資格を見せびらかして、いばったりしないとは、人格者は 違いますね!こう有りたいものね!須狩さん!」

須狩捜査官「いやっ、なっ、何をっ、でっ、でも、..」

そよ風さんはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ何をうろたえているの! 博士は、初級シスアドの免許も持っているのよ!あなたは1つだけでしょ!!」

須狩捜査官うっ、...

ナイス博士はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ...まあ、いいじゃないか、そよ風さん、 たまたま免許を2つ持っているだけだよ。」

須狩捜査官うっ、...そっ、そう、分ったわ!じゃあ、あなた達なら、安定な結婚問題 くらい、軽く解ける訳ね!出来る物なら、やってみると良いわ!さようならっ、バシっ

そよ風さんはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ

ナイス博士はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ...

 

     

 

そよ風さん「やった!博士!見ましたか!」

ナイス博士「うん、この間のかたきを取ったな!」

そよ風さん「あんな風に、ちょっと資格を持っているからって、威張るもんじゃないですね!」

ナイス博士「まったくだ、常に、謙虚な心を失いたくない物だな。」

 

   

 

そよ風さん「ところで博士、彼女は帰り際に、安定な結婚問題とか、言ってましたね。..」

ナイス博士「うん、..なんだろう?..」

そよ風さん「聞いた事ないですね...」

ナイス博士「うん、良く分らんが、とにかく、なんでも入門書で調べて見よう..」

 

続く。

 

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