研究帖9

 

 

 


作者へのメッセージ
研究課題 パソ山さんの危機

研究課題 パソ山さんの危機

 

そよ風さん「はっ、博士、博士!大変です!!!」

ナイス博士「どうした。騒々しいな。落ち着きたまえ。」

そよ風さん「落ち着いてる場合じゃないですよ!パソ山さんが動かないんです!」

ナイス博士「そうか、どれどれ、こういう時は、セーフモードで動かして見るんだよ。 ................................................................................動かない!」

そよ風さん「ほらっ!大変じゃないですか!作りかけのタグライターエブリワンが入ってるん ですよ!」

ナイス博士「なっ、何!大丈夫だ。こういう事も有るかと、ちゃんとバックアップが取ってある。 .................................................................ない!!たっ、大変だ!!」

そよ風さん「だから言ってるじゃないですか!大変ですよ!どうするんですか!!」

ナイス博士「うーーん」

そよ風さん「うーーんじゃなくて!」

ナイス博士「わっはっは!!」

そよ風さん「笑って誤魔化さないで下さい!!」

BB君「二人とも、どうしたんですか?」

そよ風さん「BB君!こう言う訳なのよ!」

BB君「そうか、どれどれ、セーフモードで動かして、............何か、「ファイルがない」 って表示が出ました。」

ナイス博士「それはもうやったんだよ!よしっ!再インストールだ!」

そよ風さん「だめ!私のタクライターエブリワンがなくなっちゃうわ!」

BB君「その前に、windows2000の上書きインストールをやってみましょう。」

カチャカチャ、ポン!............ほらっ、立ち上がった。

ナイス博士「うわっ!すごい!」

そよ風さん「タグライターエブリワンもある!すごいわ!BB君!」

パソ山さん「ガーガー!ギギギギッ」

ナイス博士「ちょっと待て!ハードディスクがすごい音をたてているぞ!」

BB君「壊れる寸前ですね。データーをバックアップしましょう。」

ナイス博士「よしっ、予備のフロッピーディスクで..............................ない!たっ、 大変だ!!」

そよ風さん「もうっ、博士ったら、何やってるんですか!」

BB君「大丈夫、こういう事も有るかと、いつもSDカードを持ってるんです。」

BB君「カチャカチャ、ポン!...........ほら、全部データーをバックアップしましたよ。」

そよ風さん「すごいわ!」

BB君「博士、予備のハードディスクは有りますか?」

ナイス博士「うーーん、有ったかなあ.........................................有ったっ! さっそく取り付けてくれ。」

BB君「はい。....................それじゃ、再インストールします。」

BB君「クルクルッ、カチャカチャ、ポン!................windows2000再インストール!!」

BB君「クルクルッ、カチャカチャ、ポン!................サービスパック投入!!」

BB君「クルクルッ、カチャカチャ、ポン!................ついでにBIOSもアップデート!!」

BB君「クルクルッ、カチャカチャ、ポン!................さらにドライバーも更新!!」

BB君「クルクルッ、カチャカチャ、ポン!................インターネット設定!!」

BB君「クルクルッ、カチャカチャ、ポン!................ウイルスバスターも更新!!」

 

そよ風さん「すごい!早いわ!」

ナイス博士「まるでピアニストのようだ!」

 

BB君「クルクルカチャクルカチャクルクルカチャ、ポン!................javaも1.5に更新!!」

 

ナイス博士「うわっ!両手でキーとマウスをいっしょに動かすとは!」

そよ風さん「あらっ!今のテクニックは!どこかで見覚えが!!」

 

BB君「クルカチャクルカチャかチャクルクルカチャポンポンポンポン!!!,,,,,,,,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,....アプリケーションもデーターも全部まとめてインストール!! はいっ、出来ましたよ。」

 

ナイス博士「そうかっ、どれどれ。うわっ!前よりずっと立ち上がりが早くなったし、使いやす いぞ!すごいぞBB君!」

そよ風さん「すごいわ!BB君、見直しちゃったわ!」

BB君「いやあ、それ程でもないよ。一人の研究員として当り前の事をしただけだよ。」

ナイス博士「えらい!さすがはBB君は、当研究所の首席研究員だ!」

そよ風さん「ちょっ、ちょっ、ちょっと待ってください!No.1研究員は私じゃないですか!!」

ナイス博士「いっ、いやっ、それは、」

BB君「いや、でも真の首席研究員は僕だよ。」

そよ風さん「ちょっと!博士!どう言う事ですか!!」

ナイス博士「いっ、いやっ、だからね、もちろん、No.1研究員はあくまで君だが、」

BB君「首席研究員は?」

ナイス博士「もちろん君だよ。」

そよ風さん「そんなのおかしいじゃないですか!」

ナイス博士「いっ、いやっ、でも、今回彼は研究所のピンチを救ったんだから。」

そよ風さん「それだって、博士がちゃんとバックアップを取らなかったからじゃないですか! まったくいい加減なんだから!だいたい、博士、博士って言わせてるけど、ただのサラリーマンじゃない ですか!」

ナイス博士「なっ、なんだ!そういう君も、ただの喫茶店の店員じゃないか!」

そよ風さん「いいじゃないですか!喫茶店の店員で。」

BB君「まあ、二人とも、落ち着きなさい。」

そよ風さん「何よ!偉そうに。そういうあなただって、何の職業かもわからない、ただの変なお じさんよ!」

BB君「なっ、なんて事を言うんだ!」

ナイス博士「そう言えば、BB君の職業って、何だ?」

BB君「えっ!いやっ、別にいいじゃないですか。」

そよ風さん「良くないわ!だいたい、なんで隠してるのよ!」

BB君「いやっ、別に隠してるわけじゃ、」

そよ風さん「じゃあ、言えるでしょ!何なのよ!」

BB君「クルルル.........クルルル あっ携帯電話がなったぞ!出なくちゃ。もしもし?なに! ほう、ブッシュが?、小泉と?よし、100億5千万だ!.....わかった!すぐ行く。それじゃ、急用が出来た ので、帰ります。」

 

BB君が去っていく。

 

 

そよ風さん「何の電話だったんでしょうね?」

ナイス博士「うーーん、なんかわざとらしかったな。」

そよ風さん「実は、さっき気になる事が有ったんです。」

ナイス博士「ほう、何だい?」

そよ風さん「両手でマウスとキーを同時に使ったでしょう?」

ナイス博士「ああ、すごいテクニックだったな。」

そよ風さん「あれ、前にも見たことがあるんです。」

ナイス博士「へえ、いつだい?」

そよ風さん「前に、私の働いてるお店にマイケルソフトの会長が来た事が有るんです。」

ナイス博士「なに!あの大富豪のマイケルソフトの会長が!なんでまた、君の所みたいに小さい店 に?」

そよ風さん「いいじゃないですか、小さくても。たまたま、トイレに行きたくなった時、 うちの店があったので、仕事の相手と二人で入ったんです。」

ナイス博士「なるほど、それで?」

そよ風さん「その時、一緒だった人が、BB君そっくりで、」

ナイス博士「なに!BB君が会長と!」

そよ風さん「いや、別人だと思ったんですが、彼がノートパソコンを取り出して、打ちだしたん ですが、その時、あれと同じテクニックを使っていたんです。」

ナイス博士「じゃ、BB君は会長と一緒に仕事をしているのか!」

そよ風さん「どうも、そうかもしれません。何か、仕事の話をしてました。」

ナイス博士「うーーん、信じられないな。そんなすごい人とは思えないし、だいたい、なんで この研究所に来るんだ?」

そよ風さん「いや、やっぱり別人かもしれません。と言うのは、」

ナイス博士「と言うと?」

そよ風さん「その人は、両手でキーとマウスを同時に使う時、ピアニストみたいに時々両手を 交差させて、右手でキーを叩き、左手でマウスを動かしたりしたんです。」

ナイス博士「へえ、そんなすごいテクニックがあるのか!でも、どんな意味があるのだろうか。」

そよ風さん「わかりません。でも、BB君は、そんな打ち方はしませんよね?」

ナイス博士「うん、確かにやらないが、隠しているのかもしれない。謎がある人物だな。」

そよ風さん「そうですね。」

 

続く。

 

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